偶然の出会いによって、新卒で第一希望としていた会社に入り、その会社で夫に出会った事について書いて見たいと思います。
計画的偶発性理論について
計画的偶発性理論:Planned Happenstance Theoryをご存じでしょうか?
20世紀にドイツのクランボルツ博士が、提案したキャリア論に関する考え方で、
キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
と言う理論です。
『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (海老原嗣生)』によると、クランボルツ博士は、
偶然の出会いを計画的に増やす為に、下記の5つのポイントが大事だと述べています。
①好奇心:興味関心
②持続性:飽きずに続ける事
③柔軟性:他人の意見も聞ける素直さ
④楽観性:くよくよし過ぎない
⑤冒険心:失敗を恐れない
思い返して見ると、既に、私は新卒採用のご縁も偶然がきっかけでしたでしたので、
次にその事について書いて見たいと思います。
私のキャリアのスタート:新卒採用自体が偶然のご縁をきっかけにスタートした話
就活生だった大学4年生の当時、
私は、留学をしていたので、夏休みに合わせて帰国した時には、
4月開始の春採用サイクルに当然間に合わず。
私が第一希望としていた企業は、夏採用枠もありましたが、
ほんの数日の狂いで一次面接時に日本にいない、と言う理由で、
面接すら受けれない状況でした。
まぁしょうがないのかな、と思いながら、志望する業界の色々な企業を受け、
夜は派遣で飲食業のアルバイトをする生活をしていたある日。
ある夜、私は西麻布の水炊き屋さんで、ウェイトレスとして勤務する事に。
その日は平日で、客足もまばらでした。
そんな中、私はある接待の席の担当となりました。
そこに着席する3人の顔を何気なく見ると、そのうちの1人が、
当時アパレル業界を志していた私が、
「繊研新聞」と言うアパレル業界紙で、良くお顔を拝見していた、
藤巻幸大さん(元伊勢丹カリスマバイヤー・のちに参議院議員)だったのです。
藤巻幸大さんは、大変残念ながら、2014年にお亡くなりになりました。
藤巻さんに頂いたご縁は、私の人生を大きく変え、本当にそのご縁が無ければ起きなかった出来事が、私の人生に沢山あります。
多大なる感謝と、追悼の意を込めて、この記事を書いて行きます。
(ぉぉぉぉ……??? )
と内心パニックになりながら、ドキドキワクワクする私。
でも、それは顔には出さず、微笑みをたたえながら、笑、接客を続けました。
すると、藤巻さんの方から
「君良い接客してるね!」と話しかけて来てくださいました。
「有難うございます。」
と私が返すと、同席されていた2人の男性から、
「この人知ってる?」と聞かれ、
「はい!もちろんです。私、ファッション業界を志望しているので」
と、話す事が出来ました。
そこから、就職活動の話になり、私が一番に志望している企業は、
面接を受ける事ができない、と言うと、
藤巻さんが
「俺、社長と友達だから、面接受けられる様に、電話してあげるよ!」
と言ってくださいました。
????? 今日初めてあった私に!?
その日は連絡先だけ頂き、お礼のメールを出しました。
後日オフィスに遊びに行かせて頂き、そこで藤巻さんが社長に電話をかけてくださって、
面接試験が受けられるようになり、結果入社をする事が出来ました。
その後
第一希望で入社した、アパレルの会社で、
私は同期入社の夫と出会い、その夫の駐在に帯同する形で、渡英します。
つまり、藤巻さんとのご縁が無ければ、
私は、夫に出会ってもいなかったし、駐在帯同もしていなかったかも知れません。
藤巻さんとは、入社当日も、ご連絡を頂き、
それ以降も、折に触れて、ご連絡を取らせて頂きました。
初めてあったばかりの私に声をかけてくださり、世話を焼いて下さった藤巻さんには、
感謝しても仕切れません。
この経験を、計画的偶発性理論から振り返る
若干無理やりですが、冒頭にあげた計画的偶発性理論の5原則に当時の状況をあてはめて見ると、
①好奇心:元々好奇心旺盛
②持続性:当時は小さい時からアパレル業界に興味があり、大学もアパレル系
③柔軟性:派遣の飲食のアルバイトが出来る位、人見知り・場所見知りしない
④楽観性:第一志望の受験が危機的状況だったが、悲観はしていなかった
⑤冒険心:初対面の方に自分の話をする
と言えるかな?と思います。
更に、
⑥就活中であり、自分が行きたい業界、働きたい会社が絞られていた
=やりたい事が明確だった為、突然起こったチャンスを掴む事が出来た
事があげられる、と自分では思います。
以上、私の大切な新卒採用時のご縁のお話でした。